-詩&短文‐

□2011 summer
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〜完全否定少女〜

私にとってこの世界など無用の長物なのです
私が存在するだけで歯車はずれていくので
私はそれが嫌で嫌でたまらなく
私と相対するモノ全てが狂うのです

この世界にとって私など不要なのです
要らない歯車など廃棄されるべきなのに
それが嫌な私は抵抗ばかりするので
噛み合わない歯車が狂っていくのです

どうして世界は優しくないのですか
どうして世界はこんなに冷たいのですか
分かりません 分かりたくないです
一体私は(私達は)何の罪を背負っているのですか

罪を償うべき人が言いました
「僕にはもうこれしかやれる事が無いから」
とてもとても寂しい笑顔で言いました
その罪を背負うはずでは無かったのに

罰を受けるべき人が言いました
「やりたいように生きた。何も後悔していない」
火が消える瞬間まで笑って言いました
それでは何の罰にもならないのに

全ては私という“歯車”のせいなのです
余計なネジさえ無ければ
全ては正常に終われたでしょうに
それでも世界はそれを許さないのです

それでも貴方は私が必要だと言うのですか
欠陥だらけで錆びついた私を
(全てを否定する彼女は)
(自分自身でさえ否定する)
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