novel
□ずちなしラバー
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沸々と溢れてくる。
この想いは純情。
そう―
まだ真理を知らない人間のように―
『セールティー♪』
『何だ?新羅。』
『今日は仕事をしないで、ずぅっと僕と過ごして☆ミ』
『はぁ!?』
『良いでしょう?たまには♪最近忙しすぎて全然2人の時間がないじゃないか!』
『それがどうした!』
僕はその言葉に胸を痛めた。
客観的に見たら当然だろう。
僕は僕を律している。
でも、とてつもなく切なかった―
セルティーと僕とを客観的に見ることが…
些細なことでも心が痛むのは心からいとおしいから…
君は僕より何倍も何百倍も強いのなんて百も承知だし、相碁井目だと思うし…
でも、僕も男だ!
愛されなくて良い。
愛し続けることに意味はある―
ふと、僕が傷付いたことに感ずいたのか、セルティーはこう言った。