novel
□最強と呼ばれて
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何でこんなになっちまったんだろう…
いつもいつもいつも―
口じゃなくて―
手か足が出ちまう…
他の奴とさほど変わらない、普通の育ち方をしたはずなのに…
全部俺のせいなんだ。
俺が可笑しいんだ―
気がつくとキレて誰かと喧嘩している俺
何でそんなに短気なのかって？
短気なんじゃねェ。
他の奴よりはそうかも知れねぇけど。
そういや、こないだ臨也の野郎を見てて5秒我慢できたんだ！
彼奴(あいつ)は見てるだけで…なんか俺の中の細胞が弾けるっていうか…
彼奴は俺を単細胞化させる機械なんだよ。
犬猿の仲とかドラマとか漫画とかにあるみてぇな生温いもんじゃねェ。
彼奴とだけは喧嘩じゃねえ…
本気(マジ)だ！
こっちは本気だってのに、いつもふらりと現れやがっていつもふらりと逃げやがる。
昔は自分から追いかけて躍起になってたけど、ある時気付いたんだ。
彼奴は俺が彼奴を追いかけてくるのが愉しいんだって…
だから俺は彼奴を追いかけるのを止めた。
俺だって基本的には平和主義だからな。
……今、笑ったろ…。
は？
俺が楽しそう？
彼奴のことが好きみたい…だって！？
この顔が楽しそうに見えるか？
目ェ悪いんじゃねぇか！？
……………………………。
お前のせいで嫌なこと思いだしちまった…