ハートの国のアリス


時間
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「あれ?焚き火が着いてる。」

たしか、自分は焚き火の木を探して少しここを離れて、そしたらユリウスに用事がある事を思い出し、直ぐに帰るつもが10時間帯近く歩き回る事になっていた。
10時間帯ぶりに帰って来たテントには来客があった。

テントの入り口前には綺麗に揃えて置いてある靴。


「アリス」


入り口をめくり中をのぞくと、静かに寝息を立て寝ている彼女がいた。
毛布にくるまり小さくなっている。
しかし、テントとは言え、男性の家に上がり寝ている。
無防備過ぎて笑えてくる。


「アリス、起きてくれないかい?」


軽くつついてみるが、小さく声をあげるだけで起きる気配がない。


「どれくらい待ってくれてたんだろぅ。」




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