オリジナル

□勉強
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蒸し暑い夏であることは確かだ。
肩から伸びる細い腕。色白な肌だ。

去年までの自分の可愛い後輩だ。

『一流大学を目指しなよ。待ってるから。』

言ってしまった時はまだ、先輩だった。

あんな俺のセリフをしっかり見据えて勉強までしてくれる、可愛い俺の後輩だ。

そんな彼女が自分の部屋で隣で参考書を見つめて頑張っている。


「ここはどうすればいいんでしょうか?」
「どれどれ?」


参考書を覗く度に近づく顔。

彼女にとったらこんな行為、全く気にする様な事では無いのだろうか。




何度部屋に鍵か付いていれば良かったと思ったか…。




そうすればこのまま…。



何て…。



こんな事を考えている時点で俺は彼女にふさわしく無いのかもしれない。

ただ俺に向けられる無垢な眼差し。
それを壊してしまいたい。
俺はそんなに良い奴じゃにいんだ。
君の思ってるような奴じゃないんだ。

いまにもくっついてしまいそうな距離の顔。今このままキスをしてしまっても、彼女は自分を受け入れてくれるだろうか。

試したくなる。



「たまおぉ〜ご飯できたわよ。お友達もどえぞ〜。」


…………………




「聞こえてるのぉ〜!?」
「分かってる!」

彼女のくすくすと笑う声が聞こえる。
この笑顔に何回見とれただろうか。
そんな彼女の笑顔が俺だけの前で花を咲かす。

「元気なお母さんですよね。」

あぁ…恥ずかしい…。

「呼ばれちゃったし、行かないと五月蠅いから行こうか。」
「いつもごちそう様です。」

まぁ、
彼女の笑顔がみれただけ家族に感謝しても良いのかもしれない。


でも、そろそろ家を出る準備をしても良い時期かもしれない。
出来ればこの笑顔の花を独り占めが出きるような、
二人で暮らせる場合を。

なんて気が早い気もするが…期待してもいいだろうか…。

「ほら!早くしなさい!ご飯が冷めちゃうわよ!」

ノックなんて物は無くいきなりドアが開く。

「わっ、分かったよ!」


また笑い声がする。

嬉しいような。悲しいような。

それでもつられて一緒に笑う俺がいる。








――――――――――

まずは部屋に鍵をつける所からはじめよう。


――――――――――



ありがとうございました。
珍しく短くまとめてみました。

まだ一回しか落としてなく、キャラの性格がつかめていない気がしてますが、

無理矢理やってみました。

ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました!


では、また次回!






 

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