アリガトウゴザイマス。
□6月17日。
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本当は俺もみんなと同じくおめでとうって言いながらニノにプレゼントを渡すはずだったんだけど、当日は運悪く寝坊してプレゼントを家に忘れてきてしまっていた。
『相葉ちゃんは?』
プレゼント渡さなくていいの?
翔ちゃんが小声で俺に言った。
前日までずっとニノのプレゼントについて相談していて当然、すぐに渡すだろうと思っていたのにカバンの中すら確認しない俺を見て不思議な顔をする。
『今、ここじゃ渡せないから…』
なんて適当な言葉でごまかして。
それを聞いたニノが『え〜何〜?』気になるよと少しテンション高く俺に聞いた。
『すっごくいいモノだから後でね!』
『楽しみ〜♪』
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