イロンナハナシ。

□あの頃のまま。
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春、テレビ局は編成の時期。


俺も新番組のレギュラーが一つ増えた。


「うまくやってるみたいだな」

局にある喫煙室で新番組担当のプロデューサーが俺に向かって言った。


「え?」


「大野とだよ。新番収録始まるまで不安でいっぱいだったけど」


「昔の事ですから。俺らも大人ですし」


「櫻井はいいかもしれないけど、大野がどうか分からないだろう?何かあったか知らないけど、同じ番組に出るのも数年振りだし…」

ま、今日の収録見たら息はぴったりだし、安心したけど。


笑顔でポンと肩を叩かれる。






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