イロンナハナシ。
□水をください。
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バイトの先輩から「今日、合コンあるんだけど」と誘われた。
合コンなんて面倒だし、行きたくなかったけど、強引な先輩の誘いを断れずバイト終わりに真っ直ぐ待ち合わせの店へ向かった。
薄暗い店内でいかにも女の子が好きそうな雰囲気で予約名を告げると奥にある個室へ案内される。
その個室へ入るとイスが5脚ずつ向かい合っていていかにも合コンって感じの並びになっていた。
「ニノこっち」
先輩が手招きする。
「5対5?」
「そうなんだ〜可愛い子が来るらしいから楽しみ♪」
はぁ…と曖昧な返事をして、すでにここへ来た事を後悔していた。
暫くして他の男女も集まり合コンスタート。
お決まりの自己紹介などしながら、出される料理をつまみあと何分で帰れるかなと腕時計を見る。
ふと端に座る彼に目が止まる。
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