イロンナハナシ。
□太陽みたいな。
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単調な生活に光を照らしてくれたのは、君のその笑顔。
「おはよ〜っつって☆」
ばたんと勢いよく保健室のドアが開く。
朝からハイテンションの学生一名。
「おはよう。今日は早い登校だね」
書類を整理していた手を止め、彼を見て挨拶をする。
「教室行く前に、翔ちゃんに会いたくて♪」
やっぱり顔見ないと元気出ないし!!と会わなくても元気一杯だろとつっこみを入れながらも、相葉くんに会うと嬉しい気分になる自分がいる。
「それより翔ちゃんって…相葉くん、何度も言うけど一応ね、先生だから先生って呼びなさい」
今年、入学してきた相葉くんは保健室に来るには似合わない程の元気な学生で、体育の授業中転んで怪我をした同級生の付き添いで来たのが最初。
それから毎日の様に休み時間には保健室に顔を出して、他愛もない会話をする。
「え〜翔ちゃん先生?なんか言いずらいよ〜」
うひゃひゃと彼、独特の笑いをして、結局は「翔ちゃん、翔ちゃん」と呼ぶ相葉くん。