アリガトウゴザイマス。

□12月24日。
1ページ/7ページ



『やめよっか』


別れようとも言えないこの関係を。


『バイバイ』


最後は笑顔で、そう決めていた。









松潤に恋人がいるのは知っていた。


でも、それでも気持ちを消し去る事は出来なくて。


理由をつけては飲みに誘ったり、恋人の自惚れ話にだって笑って聞いて。


ただ近くにいたい、そう願っていた。


多忙な毎日が続く中で、松潤が恋人と上手くいっていない事を知った。


小さな小さなその心の隙間に入りたいと黒い俺がそう呟く。


マネージャーにこっそりスケジュールを聞いて、次の日がオフの半年前のあの日、“愚痴くらい聞くよ”と良いメンバー、良い友達を演じて松潤を飲みに誘った。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ