アリガトウゴザイマス。
□12月24日。
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それでも、何度も肌を合わせても欲しいと願う心を抱きしめる事は出来ない。
松潤の笑顔が見れるだけで幸せだと思っていたその気持ちはいつの間にか消えていて。
一つを得ると更にもう一つが欲しくなって。
小さなその心のカケラだけで充分幸せだと思っていたはずなのに。
俺の心はもっともっと松潤が欲しいと飢える一方だった。
怖い。
自分の事なのに自分が怖くなった。
結局、俺のポジションは“浮気相手”なだけなのに。
松潤は俺ではない恋人が一番なのに。
松潤を愛しいと俺だけを見て欲しいと強く、強く願う自分がいる。
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