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□ 昔の写真
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こんなにも
人を好きに
なるなんて
思ってもなかった


恋って辛かったり嬉しくなかったり

彼の言葉に一喜一憂。


優しくて臆病で
あの子の前では
カッコつけようとしたり


「ハルはそんなツナさんが好きなんですけどね…」


皆で撮った写真を眺めながら彼の事を思い出す

「京子ちゃん達は連れていけない……」と、そう言って彼はイタリアに行ってしまった…


ツナさんを思い出しては泣いて

忘れようとしたが忘れられず

ツナさんを忘れる為に髪を切った


今は、IT企業の会社の社長の秘書をしている。

なんとなく恋人も出来て
来月、結婚する

恋愛感情は無いけど
優しくてお兄さんみたいな人だ。

この人となら
きっと幸せになれるはずだ…………


けど…………………


写真の中の笑ってる彼を見ると何故か涙が溢れだす…

「うっ…グズッ……ツナさん………」


もう大人になったのに
なんで泣いちゃうんでしょう?
涙は渇くこと無く溢れ続ける


「ハル……?」

ツナさんの幻聴が聞こえるなんて…

また悲しくなるじゃないですか…


「ハル!」

またツナさんの声がします…
何故か誰かに抱きしめられてる暖かい感覚までする。

目を開けたら
懐かしい人がいる


「つ、ツナさん…」

散々泣いたはずなのに涙が流れる。

「久しぶり、ハル」

微笑むツナさん。
顔も前よりもっとカッコよくなってる……

「なんで…今更…」

「ホントごめん…」

「ハルは…ずっと苦しかったんですから!!」

「ごめん…これから一生大事にするから」

「グズッ……一生側にいさせてもらいますから!…」

そう言って何年ぶりにツナさんに抱きつくとツナさんが抱きしめてくれた。




***************


「ハル、今、恋人いるし結婚する約束してたんです;」

「大丈夫、俺も婚約者いたから」

「はひーーっ!?」

「あー、久しぶりのはひだ♪」


2人はハルの恋人やハルの親にちゃんと話し合い

ツナの婚約者とも話し合い
無事イタリアで皆に祝福されながら結婚しましたとさ★ミ


・・・・・・・・・・・・
積極的…かな?

ハルの恋人が可哀想かな;
けど、きっと愛がなければ結婚しても相手も幸せにさせてあげられないと思います。 (自分の考えだけど;)
恋人君も婚約者ちゃんも 愛してくれる人がきっと現れると思います

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