短編
□わからないこと。
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月が沈んでいくように人の記憶も消えていく。
朝日が昇るように人の記憶も上から積み重なる
でも私の記憶もそうなのだろうか‥
わからないこと。
人はひとつひとつ個体である、しかし人間とヒト括りにできるのである
人間は全ての動物のなかで優れているというもの
その人間も完璧とは言えない。
人間は脳は複雑で繊細にできている
人間は全てのことは覚えられはしない、
新しい記憶が入れば古い記憶が消えるように。
もし全ての記憶を覚えているならその人間は死ぬであろう、人間の限界というものである。
それは私の経験からいえることである。
完璧など存在しない。
と言って、人の命を奪うこともそうといえるだろうか。
長々と話が続いたが、私の質問はひとつだけだ。
私は不完全だ、そして君も
それは永遠と続く進化の限界
私は問いたい、君に。
生まれてきてはいけない命など存在するのだろうか。
私は問いたい、君に。
この世には唯一無二など存在するのだろうか。
私は問いたい、君に
君は生まれてきてよかったのだろうか。
永遠と続く人の人生(せかい)
なんとおもしろいものだろう、
さて先程の質問は後日またここに来たときに答えを聞こう。
さらば、私の心
さらば、私の可愛い坊や
END