短編

□滑稽な羽
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羽なんてなくなればいいのに

そうすれば君といっしょにいられるのに‥




滑稽な羽







醜い独占欲のなか溺れるように恋におちました



君と僕は敵同士で黒い羽と白い羽を持つもの



いっしょにはいられない


いること事態が罪‥


君をつれて逃げようと思った


けど僕にはそんな勇気がなくて‥



君を人間界へと突き落としました



『Arrivederci.』


罪が見つかり罰せられるのが恐かった



僕は逃げました


走って、走って、逃げて、逃げて、走って



ただ恐かった、震える躯をおさえられなかった



最後のみた君の顔は絶望に満ち溢れているのにすべてを受け入れた悲しい微笑み



思い出したくはない



離れない、はやく消えて


君は僕のなかでは大きすぎたんだ‥



それからいつものように人間界のかるべき魂をみつける


ある少女とすれ違った



あの人にそっくりだった

ああ‥そうか

彼女は人間界で家族をつくって子供を授かったんだ


すべて悟ったときには安堵と悲しさが同時にきた


苦しいはずなのに安心している自分


わからない感情が交差する


ああ‥それでも

今は言わせて



『Grazie‥』



僕を忘れてくれて

君には笑顔が一番だ


君が愛した人間とその子供


君が愛したなら君はきっと幸せだろう



僕は結局君に言えなかったのかもしれない


『Arrivederci.』



今度は本当に



END



あとがき


Arrivederci.はさようならを意味します


Grazie.
は有難うを意味します


全てイタリア語です。
今回もgdgdでしたね。
スイマセンでした‥orz

 

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