短編

□暗雲
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何回目かのサヨウナラ。






暗雲








一回目のサヨウナラは震えが止まらなかった


二回目のサヨウナラは吐き気を覚えた


三回目のサヨウナラはまたかと呆れた


四回目のサヨウナラはいつ終わるんだろう、と諦め始めた




五回、六回、数えるのもしなくなった頃
私の心は死んだ。



何回目のサヨウナラで私は気づいた


私は救われることはないと‥

なぜなら私は汚れているから


私が私の手を汚す度に救われる可能性はなくなっていくんだ



私が憎しみを心に宿している限り終わらない、永遠と回り続ける風車のように



私はいつまでも憎み続ける。


いつしか私の影が語りかけてきた


“生まれてくる存在ではなかった”


耳元で嫌らしく笑うんだ


“お前は死んでこそ許される存在なんだよ”



私の影に私は心まで奪われたそうだ


自分が誰だったなんか思い出せない


思い出したくもない


ねぇ、私は誰?


教えてよ、どうしたら救われるの?



懺悔すればいいの?






ねぇ‥どうしたら許してくれるの?



少女は縋ることしか自分を救う方法がわからなかった



少女は暗闇へと手をのばす


それはこれから先、少女が歩んでいく道の色をあらわしているようだった


少女は暗雲の道へと踏み出していく‥








END




あとがき


グダグダすいません



手を汚す→人を殺す


って思ってください


gdgd乙!←

 

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