POEM

□天から与えられし才
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人に与えし能力を
神が使えと命ずので

人に与える実情を
侵して使われ捨てられども

人に与え得る幸福を
自ら手放すわけにはいかぬ

人に与えぬ消失を
生き甲斐にして生きねばならない

どうして私がこんな目に
どうして私がそんな目に

それでも私はこんな目に
それでも私はそんな目に

耐えねばならぬ
死んではならぬ
耐えねばならぬ
消えてはならぬ

迫害されし王朝は
関わる全てに裏切られ

迫害されし王朝の
肉親共は追いやられ

馬鹿だと笑おう
馬鹿だと喚こう
馬鹿だと嗤おう
馬鹿だと嘆こう

きっとたったそれだけで
きっとたったそれだけで


天から与えられし才


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