巨人の長編
□第五話
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フレイヤたちが正式な訓練兵となって1週間が経とうとしていた。
たった1週間でもフレイヤたちはすでに頭角を現していた
「今日は体力づくりを行う!全員わしが良いというまで走れ!」
今日は言われたとうりランニングだ。体力はいくらあっても困るということはない
「…なんだよ、初日にやったぞ俺とサシャは」
「それとこれとは別だろ」
なんだかんだ言って走り続けた。
体力の限界で倒れている者が多く、残っているのは20人ほどだ
「おい、あのジジイまた死の寸前まで行かせるつもりか?」
残っている者たちもフレイヤ以外は息を切らしている
「オイ!お前ら気張れよ」
「ぜえ、お前どんだけ体力あんだよ?」
「なんだエレン、その程度か?」
「んなわけねぇだろ!!」
そう言うと、スピードを上げて先頭に立った
「やるなぁ、流石根性はあるぜ」
「…」
「ミカサも結構キテルか?」
「大丈夫、まだ行ける」
表情には出していないが。苦しそうだ
「ジャン息が上がってんぞ」
「あ、当たり前だ。お前と一緒にするな」
「アルミン、もう少しだぜ。最後まで気張れよ」
「う、うん。ありがとう」
「サシャは、大丈夫だよな」
「私の心配もしてくださいよ!?」
サシャは体力は抜群にある方だった。
だてにフレイヤと一緒に走ったわけじゃない
フレイヤはこの1週間で、多くの者から注目された。元から目立つ容姿のせいもあったが皆を引っ張るリーダー気質で、実力も伴っているので評判はかなり良かった
「…そこまで!!」
そして教官から合図が届き、みんな走るのをやめ、歩きながら息を整えている
「くそっ!結局フレイヤに勝てなかったか」
「いつから勝負をしてんだお前は」
「だったお前この1週間全部ミカサと同じで成績トップだろ!?絶対に負かす!」
「ハッ!簡単に抜かされる気はねぇがな。」
「上等だぜ!」
「けど、焦んなよ?怪我したら元も子もないからな。まだまだ俺もお前も青い小僧さ」
「あ〜、もっと強くなりてぇな」
「なってきゃいい。俺たちはまだ始まったばっかだぜ?」
フレイヤは笑いながら先頭に立って歩き出した
「ほら、いつまでもそのままでいると風邪ひくぞ!汗はちゃんと拭けよ」