巨人の長編

□第五話
1ページ/3ページ

フレイヤたちが正式な訓練兵となって1週間が経とうとしていた。
たった1週間でもフレイヤたちはすでに頭角を現していた




「今日は体力づくりを行う!全員わしが良いというまで走れ!」



今日は言われたとうりランニングだ。体力はいくらあっても困るということはない




「…なんだよ、初日にやったぞ俺とサシャは」



「それとこれとは別だろ」



なんだかんだ言って走り続けた。
体力の限界で倒れている者が多く、残っているのは20人ほどだ



「おい、あのジジイまた死の寸前まで行かせるつもりか?」



残っている者たちもフレイヤ以外は息を切らしている



「オイ!お前ら気張れよ」



「ぜえ、お前どんだけ体力あんだよ?」



「なんだエレン、その程度か?」



「んなわけねぇだろ!!」



そう言うと、スピードを上げて先頭に立った



「やるなぁ、流石根性はあるぜ」



「…」



「ミカサも結構キテルか?」




「大丈夫、まだ行ける」




表情には出していないが。苦しそうだ




「ジャン息が上がってんぞ」




「あ、当たり前だ。お前と一緒にするな」



「アルミン、もう少しだぜ。最後まで気張れよ」



「う、うん。ありがとう」




「サシャは、大丈夫だよな」



「私の心配もしてくださいよ!?」



サシャは体力は抜群にある方だった。
だてにフレイヤと一緒に走ったわけじゃない



フレイヤはこの1週間で、多くの者から注目された。元から目立つ容姿のせいもあったが皆を引っ張るリーダー気質で、実力も伴っているので評判はかなり良かった



「…そこまで!!」



そして教官から合図が届き、みんな走るのをやめ、歩きながら息を整えている



「くそっ!結局フレイヤに勝てなかったか」



「いつから勝負をしてんだお前は」



「だったお前この1週間全部ミカサと同じで成績トップだろ!?絶対に負かす!」



「ハッ!簡単に抜かされる気はねぇがな。」



「上等だぜ!」



「けど、焦んなよ?怪我したら元も子もないからな。まだまだ俺もお前も青い小僧さ」



「あ〜、もっと強くなりてぇな」



「なってきゃいい。俺たちはまだ始まったばっかだぜ?」



フレイヤは笑いながら先頭に立って歩き出した



「ほら、いつまでもそのままでいると風邪ひくぞ!汗はちゃんと拭けよ」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ