巨人の長編

□第一話
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107年も前のこと




人類の多くが巨人に食い尽くされた




人類は強固な壁を作り、安全な領域を確保した




まるで鳥籠みたいに




だが、その籠もこじ開けられた




そして、再び惨劇が起きた



人類は先端の壁、ウォールマリアを放棄




現在は2層目の壁ウォールローゼまで後退した





時は過ぎ、人類は巨人を打ち倒す為の戦士を鍛えはじめる



「オイ、貴様」




「ハッ!」




「貴様は何者だ!?」




「シガンシナ区出身!
アルミン・アルレルトです!!」




「そうか!バカみてぇな名前だな!!親がつけたのか!?」




「祖父がつけてくれました!」




「アルレルト!貴様は何しにここにきた!?」




「人類の勝利の役に立つためです!!」



「それは素晴らしいな!!貴様は巨人のエサにでもなってもらおう。三列目後ろを向け!」








「やってるな…お前も訓練兵の時はあれくらったろ?」




「懐かしいです。でも、あれには何の意味が?」



「通過儀礼ってやつだ。それまでの自分を否定して、真っさらな状態にするのさ」



「何も言われてない子は?」



「あぁ」



先ほどの教官が見た少女の目はすでに鋭い



「すでに終えた者には必要ない」




「そういう奴等は、おそらく2年前の地獄を見てきた奴らだ。面構えが違う…」
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