巨人の長編

□第四話
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「よっしゃあ!もう一度だ!!」



休憩に行っていたエレンたちが戻ってきた



「…元気だな」



「エレンは諦めるのが嫌いだから」



「みたいだな」



「おい!二人とも、もう一回頼むぜ!」



「おう、とことんやってやるよ」



全員が集まったところで再開する



「…よーし、アルミンその高さで止めとけ」



「うん」



「エレンは俺の手につかまれ。少しずつ感覚をつかんでいくぞ」



「わかったぜ」



「ミカサはエレンの後ろにいてくれ。なにかの拍子でいきなり後ろに倒れた時のためにな」



「うん」



フレイヤが指示をだし、エレンにとっての最高の状態を作り出す



「よしよし、そのままだぞ。感覚はつかめてきたか?」



「ああ、なんとなくつかめてきた気がする」



「上半身の筋肉は固めに、下は柔らかくな」



「よし、なんとなくつかめてきた。一回手を放してくれないか?」



「…大丈夫か?」



「大丈夫だって」



「…なら、放すぞ」



「おっし、こい」



瞬間エレンが縦に回転した



グシャ



「…は?」



「……」



「エ、エレェェン!!」



フレイヤが手を放した瞬間、エレンが前に倒れそのままの勢いで回転し地面に顔を打ち付けたのだ



「…エレン!」



「わああぁ!エレン、大丈夫!?」



「いかん、気絶してやがる」



「ど、どうしよう」



「医務室に運ぼう。ミカサ右の肩を持ってくれ」



「わ、わかった」



「…不安だ。この先非常に、な」



「…同意」



「エレン、明日本当に大丈夫かな?」



「…なるようにしかならん。としか言えねぇ」



そして、エレンを医務室に運んで治療してもらった。フレイヤたち三人はエレンが心配だったので、目覚めるまでそばについていたのだった




「(落ちてくれるなよエレン。やっと見つけたんだぞ?お前みたいな真っ直ぐで夢に向かって、願いに向かって走れるやつを…)」



「(…一緒に外の世界を見に行くんだろ?)」
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