★星屑★
□聖夜の約束
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「n〜n〜n〜♪」
「プッ!なんや楽しそうやねぇ。」
「エヘッ☆分かっちゃいました〜?」
まあ何でも、楽しそうにしてくれてるんなら
、それでええわぁ。
お稽古も佳境に入り、ここのところ誰よりも
しぼられっぱなしの彼女が久々に見せる楽しげな様子に、こちらまで自然と頬が緩む。
「ねねちゃーん、お待たせー!」
―――ん゛ッ!―――
「とよこさーん、もう準備出来ましたよっ♪」
「ほんま〜?ほな行こか〜。」
…………………。
鼻歌まで歌いながら髪を整えてたんは、
とよこさんと出掛ける為やったん?
「ん〜?なんやちえー。拗ねてんの〜ん?」
「えっ?!何ゆうてはるんですかー別になんも…」
「ごめんなぁ、今日は連れてったられへんわぁ。」
「とよこサンとデートですっ♪」
なっなんや、その眩しい笑顔
「よ、良かったやん。」
「そーゆー訳やからちえ、ねねちゃんをお借りしまーす。」
借りるも貸すも…別にねねちゃんはちえのもんや無いし。
「お疲れ様でしたー」
「お疲れ様でしたー」
そないに声揃えんでもええやろ
「行ってらっしゃーい。」
あ〜今完全に不機嫌な声やったわ〜
互いを突っつき合いながら、楽しげにエレベーターに乗り込む二人を見送った。