★星屑Ⅱ★
□よくできました♪
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｢あのさぁ、向こう着いたら空港で寄りたいとこあんねんけどイイ?｣
｢ハイ、良いですよ?｣
時間に追われ続けた今回の仕事で、恐らく一番のんびりとしながら搭乗口へと２人で向かう。
｢寄りたいとこって?｣
｢うん、家具屋｣
｢家具屋さん!?｣
｢あかん!?｣
｢いえ良いですけど、なんでまた(笑)｣
｢空港に入ってんねん、
あたしの好きなお店｣
｢ふぅ～ん、そうなんですかぁ｣
あー
めっちゃ興味無さそう。
この人ほんまに分かり易いわぁ。
あたしの好きな、
言うてんからもう少し興味示してくれたかていいやろ。。。。。
｢何か買われるんですか?｣
｢――――別に。｣
｢へっ?｣
急に不機嫌になった私に訳が分からず目を丸くする彼女に、
『あたしの好きな場所にねねちゃん連れて行きたいだけやで?』
なんて、
あたしもまだまだ子供やから素直には教えてあげられへんわ。
｢空港からはうちの車って
言ってあるんやんなぁ?｣
帰りは私の迎えの車に彼女も乗る手筈になっている。
｢はい。スミマセン、
お言葉に甘えちゃって…。
宜しくお願いします｣
こんな風に、下級生として至極当然の彼女の言動が、
たまに私を淋しくさせるなんて
これもまた、言える訳がない。
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