★星屑Ⅱ★
□キミがほしいもの。
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｢なあ、
何でも良いから言って?
ねねちゃんが今
一番欲しいもん。｣
｢――――――――。｣
｢ねねちゃんのために
頑張ってそれ探すから。｣
｢――――――――。｣
・・・・・アレ?
なんか、怒ってる?
｢ねね…ちゃん…?｣
｢“ほしくないもの”
ならあります、私。｣
「えッ!?
…ほしく…ないもの!?」
「そう。
“ほしくないもの”」
「……なに?……」
恐る恐る私は訊ねる。
「――――ちゃん…」
「へッ!?」
「――――ちゃん。」
余りに小さな声で聴きとれず
「…え?」
もう一度訊き返す。
「“ちゃん”は
もういりませんッ!」
「ほんまねねちゃん
たまに訳分からんこと
言――――」
「だからそれッ!!!」
「それ!?」
「もうっ!!
最近かなめさん、
皆の前でたまに私の事呼び捨てにするの、ちえさんも気付いてたでしょ!?」
「…あ…う、うん…」
気付かへん訳ないやん。
さっきもあたしの前で…
「…ちえさんに…
先にそうして
欲しかったのに…」
皆の前で、か…
「ごめんな
ねねちゃ…
――――――あ゛」
「んもう、
ちえさんっ(笑)」
そのうち来ると思ってた
欲張りな君からの
リクエスト。
だからホントは
こっちはとっくに、
それに応える
準備はできてる。
――ねね、
キミが照れずに
返事をするなら
わたしはいつでも
そう呼んであげるよ?
キミがほしがるもの、
全部あげたいから。
End
→あとがき