ハリポタ長編2
□亀裂
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その日私はスリザリンとの合同授業をうけていた
夏の暑さも少しやわらいできたころ
「さぁ、今回は少し難しいですよ。その為、寮なんか関係なくみんな自由にペアを組んで協力してください」
スリザリンとグリフィンドールの合同授業だというのに、何でそんなこと言うんだろう
教室中の生徒がそう思ったとき、一人ガタッと勢いよく立ち上がった生徒がいた
それをみて全員があぁ、とため息をついた
そうだ、この子がいた
「セブルス!よし、この薬草をきって」
「なに勝手に僕の鍋をかきまわしているんだ」
「え?だって誰と組んでもいいんだよ?」
きょとんとした顔で言えば、セブルスが静かに怒りをにじませいう
「そうだとしてもみてみろ、周りの視線を」
そりゃ言われなくても感じるよ
特にシリウスの
「あの駄犬が睨んでいて、非常に居心地が悪いんだが」
「いいじゃん、いつものことだし無視すれば」
人事のように返す私に、セブルスは不機嫌極まりないというような顔をする
「確かにあの駄犬が僕のことを睨むのはいつものことだが、今日は何というかいつもより…」