中短編

□慰める
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慰める→相手の心をなごませる


















「コクソウ」

「はーい」





ガタンと椅子を後ろにおし教卓の前までいく


ちらりと自分の答案をもつ人を見上げれば、今までにないほど眉に皺をよせていた


しかしその表情は怒っているというか、どこか嬉しそうだ







「Ms.コクソウ、テストがあることを前日まで忘れていたのですかな?」



そう嫌みをいわれて返された答案にでかでかとかかれた10の点数






「な…なんですとおおおぉぉ
!!!!」














「まったく、どうやったらあんな点数がとれるのよ!」

カンカンに怒りながらハーマイオニーたちと大広間にむかう





「そんなこと、私だって聞きたいわ。」

「それにしてもあの点数はひどいぜ」

「ロンまで!まったく…」




「悪戯ばかりしてちゃんと勉強を…」

「「やあルナ、テストひどかったんだって?」」










ハーマイオニーからの説教をうけていると、ドンという衝撃で両方から肩をくまれた







「フレッド!ジョージ!」



嬉しそうな私とは対照的に、ハーマイオニーは嫌そうに眉をひそめた













私はハーマイオニーたちと別れて、フレッドとジョージと一緒にいた






「悪戯ばかりしてちゃダメだぞ、兄弟」

「だって悪戯のほうが楽しいんだもん。そういうフレッドたちはどうだったのよ」

「僕たちは結構よかったぜ。Aだって何個もあったし」

「う…………」




そうだった
この2人、頭がいいんだった



(てことは私だけか。)









ハアとため息をつくと、フレッドが肩を再び組んだ





「大丈夫だって、そんな落ち込むことはない。」

ニコッと笑って慰めてくれる








「そうだって。よし、気晴らしに悪戯でもするか!」


「いいね!……いやでも、そんなことしてたらハーマイオニーに……」


「問題ない。後で僕たちが勉強おしえてあげるから。」

「ほんとっ?!」











私はその言葉に俄然やる気をとりもどして、派手な煙と大きな音をたてるボールを片手に

意気揚々と悪戯とにむかった



























これが彼らなりの慰め方

初、フレッドとジョージ


 

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