中短編

□焦がれる
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焦がれる→深く慕って苦しく感じる










先生と生徒

私がこの学校に入学した時に決まった2人の関係


それ以上でも未満でもない




同じ漢字が入っているのに、その壁はあまりにも高く越えられない






教室で忙しそうに動くあなたの背中

怒鳴り声をとばしている



でも私はしっている
あなたが時々見せる悲しそうな表情を


そのたびに、あなたの中に何があるのかをしりたくなる







「先生、レポートをもってきました」

「ご苦労。そこに置いといてくれ。」




たったそれだけの短い会話

でも先生と話している、先生の部屋にいるという事実が私の胸を締めつける







パタンと扉をしめ、トンと壁にもたれかかる


いつの間にか止まっていた息をハアとはく





そしてそのままダッシュで薄暗い地下室の階段をかけあがる









やばい、苦しい
苦しい

息ができない








涙が出そうになるのを必死になってこらえながら、談話室の扉をくぐりベッドに飛び込む





「はっ…ハァ、ハア…」


いろんな意味で乱れた呼吸をととのえる





地下室までの階段

部屋の扉

さっきみた先生の後ろ姿

部屋に満ちた薬草の匂い

胸を締めつけるようなあの声





先生の全てが心臓をつかむ




















息ができない




誰か、助けて―――――

















わお、駄文にも程がある



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