その主人、入学
□入学
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翌日---
「では本日の予定を申し上げます、坊ちゃん」
「まだ食べている。終わってからでも・・・」
「本日は例の学校の入学式でございます。支度が出来次第、道を教えるので歩いて登校なさって下さい」
「そうか・・・・は?僕が?歩いていくのか?」
「ええ。馬車で学校は目立ちますので。大丈夫です。なんなら途中まで送って差し上げても・・・」
「いい。一人で行く」
「(そんなきっぱり・・・)杖は置いて、学校では昨日しっかり練習したとおりにして下さいね?」
「・・・はい、先生」
「その仏頂面が気になりますが・・・まぁ、いいでしょう。では行ってらっしゃいませ」
セバスチャンに教えられた道を歩いていると、シエルはいきなり男の子に声をかけられた
「やぁ!君、可愛いね!小学生?新入生?」
「は?」
「あー!ごめんごめん!!小学校は向こうだよ!ごめんねー」
「貴様・・・何者だ!僕を誰だと思っている!」
「え?あれ?え??ご、ごめん!怒らせるつもりは・・・」
「名を名乗れ!」
「ひぃっ!ヴァルツ!ヴァルツです!中学校の新入生です!明後日14になります!ごめんなさいぃぃ!」
学校に向かってそいつは逃げるように去っていった
「何だったんだ!?ったく、これだから一般人は・・・」