アニソン

□曇天
1ページ/2ページ

鉛の空重く垂れ込み
真白に淀んだ
太陽が砕けて
耳鳴りを尖らせる
ひゅるりひゅるり
低いツバメが
8の字なぞって
ビルの谷を翔る
もうじきに夕立が来る
曇天の道を傘を忘れて
歩く彼女は
雨に怯えてるので
僕も弱虫ぶら下げて
空を仰ぐ
あちらこちら
あんよは上手
珈琲屋に寄って
一休み極めたら
帰れない帰らない
曇天の道をぶらりぶらぶら
歩く二人は足軽のごとく
危険好きの
誰かのふりをする
小心物共
曇天の道を傘を忘れて
歩く彼女は
雨に怯えてるので
僕も弱虫ぶら下げて
空を仰ぐ























次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ