endless world第0話〜第28話
□〜endless world 第2話〜決意の時、復活のプリキュア
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夕暮れ…。
家へと帰ったせつなは先程の出来事を振り返っていた…。
〜桃園家、せつなの部屋〜
せつな(さっきの男…どうしてラブを…。)
せつなはラファルと名乗る男が言っていた事を思い出す。
ラファル(我々の最大の脅威である「桃園ラブ」の消去…。)
せつな(ラブを消せば願いが成就するって言ってた…一体何故ラブが狙われるの?。)
せつなは必死に考える。
何故ラブの命を狙うのか、どうして彼女限定なのかを…。
せつな(あの男…どうして私達の事を…それにガンブレイドって……う〜。もう考えるのはやめにしよう。)
せつなは気持ちを整理するために考える事を止めた。
ラブ「せつな?ご飯だよ?。」
ラブはせつなの部屋の扉を開け、彼女を呼ぶ。
せつな「え…えぇ。」
せつな(ラブに言おうかしら…プリキュアに変身したこと…。)
せつなは悩んでいた。
二度となることの無いプリキュアに変身したこと。
そして、その相手が今目の前にいるラブの命を狙っている者ということ…。
ラブ「どうしたの?。何か悩み事?。」
ラブは考え込むせつなの顔を覗き込む。
せつな「な…何でも無いわ。それより今日のご飯は何かなお腹ペコペコよ。」
せつな(ラブは私が守らなきゃ…ラブはもう…戦わないから…あの子の幸せは私が守る…それが私がラブに出来る唯一の恩返しだから…。)
せつなは心に強く思うとラブと共に部屋を後にする。
〜光輝の家〜
光輝「あの男が俺に「プリキュアか?」って言って来やがった…一体プリキュアって何なんだよ。」
光輝は頭を抱えながら喚く。
光輝「それにあの女は一体誰なんだどうみても普通の格好じゃ無かったしよ。まさかあの女がプリキュアか?。あああますます分かんねーよ。」
光輝(でも今回の戦いを通じてきな臭い匂いがしてきやがったな…これからは戦いが続くかもしんねぇな…。)
光輝は天井に手をかざしながら思う。
翌日…。
〜通学路〜
ラブ「今日もいい天気だね♪せつな♪。」
ラブはルンルン気分で歩きながらせつなに笑みを向ける。
せつな「ええ♪。」
光輝「よ…おはようさん。」
光輝はせつなとラブの肩に手を置き、挨拶を交わす。
ラブ「あっ♪高町君♪おはよー♪。」
せつな「朝から元気ね♪。」
光輝「そりゃ久々に早起きしたからな♪すがすがしいんだよ♪ま…いつもなら遅刻ギリギリまで寝てんだけどな♪。」
せつな(ち…遅刻ギリギリラブと少し似ているわね。)
ゲラゲラと笑う光輝にせつなは生活習慣がラブに似ていると思ってしまう。
光輝「それにしてもこのネクタイ邪魔だな。」
光輝は制服のネクタイを緩める。
ラブ「高町君校門で先生に捕まっちゃうよ」
光輝「捕まる?なんでだ?。」
せつな「服装が乱れてたら直されちゃうのよ。苦しいかもしれないけど我慢してね?。」
光輝「うへぇマジかよへ〜い。」
光輝は緩めたネクタイを締め直す。