endless world 「hope」第31話〜final story

□〜endless world 「hope」第31話〜集結、五つの光が導く未来(決戦編)
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統夜が失踪してから数時間後。



洞窟の外で一同は浮きとどまる岩石に腰を落とし、途方に暮れていた。


探し求めていた答え…その解答が「ミラージュ」。



突然、告げられた結末…人間ではないことが明かされた統夜の心情に一同は掛ける言葉すら見つからない。



走り去るあの背中、追う事は出来なかった。



同情を嫌う彼の事を知るなら尚更だ。


それも単なるミラージュではなく、「コア」と呼ばれたミラージュの始祖の「脳」が人に成りすます為に具現化した偽りの和泉統夜。



本物の彼はすでにこの世を去っていて、この14年間、偽りの命として生きていた。


記憶も、思い出も何ら普通の人間とは変わらない。


しかし彼はミラージュ。


その事については本人が一番辛いはず。


討つべき敵であるその存在だったことに。



だから掛ける言葉が見つからない。


困惑する一同はこれからの事について考え始める。


まだ統夜はこの世界に居る。



手を取るその方法を。


〜反転世界〜


なお「………。」


あゆみ「統夜君がミラージュだったなんてね…。」


リュウ「でもよ、どうやって連れ戻せばいい?。あいつが居ないと正直、まとまらねぇぜ?。」



アンク「フン…どうして奴を仲間だと決めつける?。」



映司「アンク!!。」



アンク「ギラティナから聞いただろう?意思に関係無く、あのアイテムの指針が「12」になっちまったら世界は壊れ始める…奴はミラージュが放った時限爆弾だ。それも飛びっきり威力のある。仕留めるなら今の内だぞ?。」



映司「アンク!どうしてそんな事が言える!?。今日までやってきた仲間なんだぞっ!?。彼が一番苦しい事は…!。」



アンク「同情すれば奴は戻ってくるのか?。あの力がヤバイって事には変わりはない。仲間に戻ったとしてもあの指針がある限りは崩壊への道は閉ざされねぇんだぞ?それを分かって言っているのか?。」



アンクの訴えに、言葉を失う一同。



確かにその通りだ。



ギラティナの言った通りが本当なら、彼に敵としての意識が無くとも備わった力がそうさせてしまう。



彼の意思に反して、世界の崩壊の時は刻一刻と近付いている。



それが彼に定められた「呪われた運命」。


その運命をどうやって変えることが出来るのか…。



その答えは誰にも分からず、そして解決出来る糸口さえも見つからない。
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