endless world第0話〜第28話

□〜endless world 第8話〜無くした記憶
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光輝「え遊園地行く行く〜♪。」



光輝は目を輝かしながらその場をピョンピョンと跳ねる。



亜夢「じゃあ決定だね♪あたしからの誕生日プレゼント♪よ〜し♪こうなったら今日はたくさん寝て…明日はパーッとはしゃいじゃお〜♪。」



亜夢は光輝の手を引っ張り、走り出す。



だが……光輝の誕生日…。



その日を境に光輝の運命を大きく左右する出来事が起こる事は誰にも分からなかった…。



運命の翌日…。



光輝「おはよ〜…。」



亜夢「おはよ♪さ…顔洗って♪朝一番に遊園地に行くんだから♪。」



光輝「母さんが一番はしゃいでる



亜夢「うっいいじゃん遊園地大好きなんだから。ほらほら早くしないと置いてくよ?。」



光輝「あっ…待てよ〜。」



数分後…。



光輝「早くしろよな〜。」



亜夢「あのねちょっとは言葉遣いをよくしなさいようっ…。」



亜夢は突如起きた胸の動機に驚き、胸を押さえてしまう。



光輝「母さん?。」



亜夢「な…何でもないよ。」



亜夢(何…この焦り…嫌な予感が…。)



光輝「早く行こうぜ♪。」



亜夢「あ…うんそうだね。」



亜夢(一応…持っていこう…。)



先程の動機に戸惑う亜夢は2つの木箱をカバンに入れ、家を後にする。



〜駅前〜



亜夢(胸の動機が止まらない…何かヤバい事が起きる前兆なのかな…。)



亜夢は光輝の手を握る手が震えてしまう。



光輝「母さん?寒いのか?。」



亜夢「え?ううん…大丈夫…。」



亜夢が光輝に微笑みを向けようとしたその時…。



「久しいな…キュアクロス…。」



亜夢(。)



亜夢は凄まじい殺気を感じ、後ろを振り向こうとしたその時、亜夢と光輝はその場から姿を消す。



〜森の中〜



亜夢「うっ…。」



突然の出来事に気を失った亜夢は目を覚まし、辺りの光景を見渡す。



亜夢「あの声…まさか…。」



「うわああああ。」



亜夢「光輝光輝…。」



亜夢は光輝の叫び声を聞き、声の方向を頼りに走り出す。



???「我に寄こせその強大なる闇の力を。」



光輝「来るな…来るなぁぁ。」



目の前に居る有り得ない存在に光輝は腰が竦み、後ずさりながら小石を投げつける。



亜夢「光輝。」



光輝「母さん。」



???「フハハハ…キュアクロスよ…成長したな…。」



亜夢「やっぱり封印は完全じゃなかったんだね…光輝から離れなさいアビス。」



光輝(アビス?キュアクロス?母さんは一体何を…。)



アビス「それは出来ぬ。我がここに参った理由を答えようか?そう…高町或斗…すなわち「ガンブレイド」としての力を受け継ぐこの少年の命をもらい受け、その力を我のものとするために参ったのだ。」



アビスは禍々しいオーラを放ちながら亜夢に話す。



亜夢「だったらなおさらどけないね。光輝はあたしの息子あんたなんかに殺させはしない。」



亜夢がアビスに強く答えると彼女の瞳の色はエメラルドグリーンから金色へと変わる。



アビス「ほう…最愛の人間を亡くし、絶望の果てに失ったかのように思えたがまだ力が宿っていたとはな…。」



亜夢「やっぱり或斗はあんたが…。」



アビス「滅した。共にいた勘の鋭い小僧もろともな…。」



亜夢「或斗だけじゃなくて春輝まで…アビスあたしは全身全霊をかけて光輝を守る。」



亜夢は溢れ出しそうになる涙を堪え、小さな木箱から白く輝くリングを取り出す。



光輝「母…さん?。」



亜夢「逃げて…光輝。」



アビス「邪魔をするなキュアクロス。」



アビスはエンド・サイズを取り出し、亜夢の後ろにいる光輝にターゲットを絞る。



亜夢「早く逃げなさい。」



光輝「母さんでも…。」
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