endless world第0話〜第28話

□〜endless world 第8話〜無くした記憶
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2人が諦めかけたその時、ガンブレイドの腰から強い光が漏れ出す。



ピーチ(何?あの光…。)



ブロッサム(凄く…キレイな光…。)



ガンブレイド「グ…オオオ…。」



暴走したガンブレイドはその光に身を包まれ突如、両手を地面につけてうつむいてしまう。



その時、光が漏れ出している木箱がガンブレイドの懐から落ちる。



ピーチ「ブレイド。」



ブロッサム「あの木箱から光が…。」



ガンブレイド「グウウウ…。」



ガンブレイドはその光に抵抗しようとするが、光はより一層輝きを増し、ガンブレイドはその光の中で気を失う。



ピーチ「光輝。」



ピーチは変身の解けた光輝を抱きかかえる。



ブロッサム「この…リングは…。」



ブロッサムは落ちた木箱の中から転がり出た割れたリングを手に取る。



その時…。



「またあったね…。」



ピーチ「その声は…まさか。」



ピーチは聞き覚えのあるその声にハッとした表情を見せる。



ブロッサム「キュアクロス。」



キュアクロス「アビスが現れたみたいだね…あたしはそのリングを通じて声を出してる…待ってて…アビスの放った「戦慄の覇気」にとらわれたあなた達の友達を介抱してあげる…。」



2つに割れたリングは輝きを増し、気を失う美希達を包み込む。



数分後…。



〜夜天町、丘〜



美希「うっ…。」



ラブ「美希たん良かったぁ♪。」



ゆり「つぼみ?うっ…頭が痛い…。」



つぼみ「ゆりさん大丈夫ですか。」



ラブとつぼみは気を失った友人達が目を覚ました事に歓喜の表情を浮かべる。



そしてラブとつぼみはこれまでの一部始終を話し出す。



突如として現れた謎の存在の名前は「アビス」。



暴走したガンブレイド。



そして目の前にあるまばゆい光はラブ達の夢に現れる「キュアクロス」と言うことを…。



ゆり「なるほど…あなた達の命を狙うのはアビスという存在…。」



祈里「でもなんでアビスが現れただけで光輝君は暴走しちゃったの?。」



祈里は気を失い、眠り続ける光輝に心配の眼差しを向けながら一同に問う。



キュアクロス「始めまして…ってもうこの子達からあたしの事は聞いてるね?。ガンブレイドとアビスの関係…それについてはあたしから説明するわ。」



割れたリングから聞こえる声は続けて言葉を話す。



キュアクロス「ガンブレイド…それはアビスから聞いたと思うけど世界を救済に導く事も破滅に導く事も可能な力を持つ不安定な存在…そしてアビスは過去の世界から暗躍を続ける存在…これまでのパラレルワールドでの争いには彼が裏で動いている事もあるの…。」



いつき「この男の子が…そんな力を…。」



えりか(確かに光輝は強かった…コブラージャを相手にしても互角の戦いをしてたから…。)



えりかは険しい表情をしながらガンブレイドの戦闘能力の高さを思い出す。



せつな「じゃあ…簡単に言えばガンブレイド…いえ、光輝が力の使い方を間違えれば…。」



キュアクロス「全パラレルワールドから恐れられる敵になる。そしてその異名は…「最後の敵」…。」



ラブ(「最後の敵」…それってアビスも言ってた…。)



美希「キュアクロス…疑う訳じゃないけどどうしてあなたが光輝の事をこんなにも詳しい訳なんですか?」



美希はキュアクロスの言葉を一つ一つ整理しながら彼女に問う。
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