endless world第0話〜第28話
□〜endless world 第2話〜決意の時、復活のプリキュア
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〜四つ葉中学校〜
光輝「ん〜…。」
せつな「どうしたの?。」
せつなは机に顔をつける光輝に話しかける。
光輝「俺…あいつになんか悪い事したか?。あんなに敵視される覚えなんてねぇんだけど。」
せつな「朝の事ね気にしないで。大会前だからキリキリしてるのよ。」
光輝「……喧嘩なら大歓迎なんだけどな……。」
せつな「え?何か言った?。」
せつなは何か呟く光輝に耳を傾ける。
光輝「な…なんでもねぇよ。それよりさ…ここの野球部ってそんなに強いのか?。けっこう張り紙とか垂れ幕とか下がってるしよ?。」
光輝は校舎の外に飾られている垂れ幕や、掲示板に張られている張り紙を見てせつなに訪ねる。
せつな「ラブが言うには今年はいい所まで行ったらしいわよ?。この大会を勝ち抜いたら県大会に出場出来るみたいだし…」
光輝「へ〜…。」
せつな「何か興味でもあるの?。」
光輝「いんや…ま…頑張れって言ってやりたいな。」
光輝はそう言い残すと歩き去る。
せつな「どうしちゃったのかしら?高町君。」
せつなは歩き去る光輝をみてどこか心配した表情を見せる。
光輝(努力…か……ここまで地道にやりゃあ結果が出るよな…それに比べて俺は何も…。)
光輝の頭に過去の記憶が蘇る…。
2年前…。
不良A「ぐぅ。」
光輝「こんなもんか?あぁ。」
光輝は倒れている不良の胸ぐらを掴み、抑えつける。
不良A「す…すいません。もう何もしませんから。」
光輝「喧嘩売っといてこの様か?。弱ぇクセに調子に乗るんじゃねぇぞ?」
…………。
サッカー部顧問「高町。お前は明日から部活動に来なくていい。」
光輝「はぁ訳の分かんねー事言ってんじゃねぇよ。」
サッカー部顧問「部活にはろくに来ず、毎日毎日喧嘩ばかり、大事な大会前にそんな人間は必要ない努力している人間の気を悪くするだけだ。」
光輝「あ〜あそうかよだったら辞めてやらぁ。せいぜい頑張りなヘボサッカー部さんよ。」
………。
光輝(ホント…あの時はただのゴロツキだったよな…努力している人間を妬んでいたなんて…。)
光輝は空を見上げる。
光輝(今の俺は少し変わったのかね…ま…気にしてもしょうがねぇか……もし過去の世界に行けるならあのときの自分を殴ってやりたいぜ。)
光輝は青い空を見上げながら過去の感傷に浸っていたのだった…。
〜???〜
ラファル「…以上が昨日の報告でございます…。」
昨日、せつなと接触した白衣の男「ラファル」は玉座に座る存在に膝をつきながら報告を終える。
???「ガンブレイド…ふむ……。」
ラファル「?。何か引っかかる点でも?。」
???「なんでもない……ラファルよ…次の襲撃も貴公に任せよう…最優先すべきは「キュアピーチと他のプリキュアの排除」。状況によっては貴公の判断に任せる。」
ラファル「ガンブレイドと名乗る存在はどういたしましょう?。」
???「我々の計画を妨げる因子なら排除しろ…好都合とあるならば利用すべき…最も厄介なのはプリキュアだからな…。」
ラファル「了解いたしました。???様…個人的に実験したいことがございまして…。」
???「実験…どのようなものかを申せ…。」
ラファル「これです。」
ラファルは白衣のポケットからUSBメモリのような端末を取り出す。
???「ほう…それは…。」
ラファル「No.127…「風都」と呼ばれる世界で震撼させた事件の元凶…そして生物に超人的な肉体を与えるメモリ「ガイアメモリ」でございます…。」
???「そのメモリで今回の襲撃を計るというのか?。」
ラファル「そのつもりです。一応、私の手で少し改良を加えまして…この実験で見頃にプリキュア共を始末出来たのならば実用化も検討しております。そう…「融合計画」に加担する兵士として…。」
???「承知した。ではそのメモリの真価を我に示して見せよ…。」
ラファル「了解いたしました。必ずやあなた様のご期待にお答えいたします…。」
ラファルは軽く会釈を交わし、その場を後にする。
???(ガンブレイド…フフフ…あの忌まわしき存在…再び現れたか…恐らくは過去に接触したあの少年がガンブレイド………今度こそ貴様の力を貰い受けるぞ…「強大な闇」の力を…。)
謎の存在は拳を握りしめ、仮面のしたで不適な笑みを浮かべる。
放課後…。
〜四つ葉中学校〜