お題

□4. それ、本気で言ってんのか?
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「何やってるんだい……勾狼の旦那?」

「団長……どーにかしてくれ、」

入って早々に強くなる殺気、流石の勾狼の旦那もソレには気づいたようですぐさま俺から離れた。

「か、神威じゃねェか! なにしてんだ、こんなところで!」

冷や汗掻きながらも、話を逸らそうとする相手を横目に立ち上がれば直ぐに神威が間に割入る。

「勾狼の旦那こそ、阿伏兎の部屋で何してるのサ……出てってくれヨ」

有無を言わせぬ笑みで、さっさと相手を扉の外に押しのければ途端に扉を締め向き直る。

「……説明は?」

「……説明も何も、書類片手に来たと思えばいきなり押し倒されただけだが……」

「なんで殺してまでもどかさなかったノ?」

「流石に、団長格に喧嘩は売れんだ「阿伏兎、」……なんだよ?」

「お前は俺のなんだよ? 他の誰にもやらないから。なんなら、今から虫は全員排除してくる?」

「……あのなァ、誰がその処理をすると、」

「阿伏兎は俺のだヨ? 誰にも触れさせたくないくらい、お前が好きなんだ」

なぁ、団長……

それ、本気で言ってんのか?

(よくそんな恥ずかしい台詞を……)
(ははっ阿伏兎、顔真っ赤だヨ?)
(……うるせぇ、すっとこどっこい!)
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