RE!
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骸side
意味がわからない。
この女性は一体何だというのですか。
こんな一見ヘラヘラしてそうな、おかしな、変な女に…僕の何を知っているというのだ。
けど、さっきこの女は僕の事を全部知っていると答えた。過去に何があったとか、そういうの。
一瞬嘘だと思ったが、
“探している人”や“マフィアを憎む”こんな事を言ったのだから、多分、いや、絶対本当に僕の事を知っているのだろう。
本当に…何故知っているかわからない。
、もしかして
「エストラーネオの者ですか?それとも実験体とされて…」
『いないよ。あ…元って言ったのが悪かったのかなー…。』
「……」
『教えてあげようか?ふふっ。私さ、ヴァリアーのボスだったんだよ?ヴァリアーってボンゴレの独立暗殺部隊の』
「…はっ?有り得ないでしょう」
こんな女がマフィアで暗殺部隊のボス?
何かの間違いなんかじゃないんですかね。
『有り得ない…って、そんなはっきり否定しなくてもいいじゃないの。んー、私は元、ボスね。私殺されちゃったから』
「…頭大丈夫ですか?」
『失礼ねー…。』
本当頭大丈夫ですか。
殺されちゃった、とか。今生きてるじゃないですか。第一、ボスって言う事が有り得ないです。本当に。
変な目でみていたら、乾いた笑いをし何かいきなり話し始めたんですが。
意味がわからない、変な女です。本当に。
でも、もしマフィアだったりしたら
マフィアと話している自分が気持ち悪いですね。あの憎いマフィアと話しているなんて。
『…という訳よ。おわかりで?だから一応貴方の事知っているし、元、っていう事なの』
「…」
長々と説明さえ、要約話が終わった。
でも、何故僕はきちんとこの女の話し何かを聞いていたんでしょうかね。
殺してしまえば、早く済む事なのに。
『…で、私の事わかってくれたからもういいとして、ね。六道くん。貴方は本当にマフィアの殲滅する気?手始めにボンゴレの次期ボスを乗っ取るつもりで?』
「当り前でしょう。マフィアが嫌いなんです、憎んでいるのですから。それにそんな事貴方に関係ないでしょう?」
『まぁ、ね?それにさっき私は助言しちゃったし?あの子も一応私の生徒なのにね。私は六道くんのやる事には手出さないよ。けど、それでもいいの?』
「どういう意味ですか?」
『それで満足か、って事』
その後ベラベラと長い台詞を言って、僕の前から姿を消した。
本当…意味がわからない。
僕は人の優しさ愛情なんてものを知らない。温もりとかも知らない。
僕が持っているものは憎しみ、悲しみ、など。そういう生きていくには全てマイナスな事。
なのに、さっきのあの女は…。
クフ、クハハハハッ
本当におかしい女ですよ、貴方は。
(意味、わかったかなー六道くん)
(クフフフ、面白い女だこの僕にそんな事が言えるなんてね…)