RE!
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「…誰かが此処に来たようですね…
何だか面白い事になりそうだ…クフフフ」
さて。着いたわ、黒曜。黒曜ヘルシーランド。
多分向こうは私が此処に来たのを知っているだろう。誰も私を片付けようとしないのは、また、何故だろうか。
多少なりと私に興味を持った、という事にしておいてもいいかしら?まぁ、勝手に私がそう思っておきましょうかね。
さぁ、私が此処に来たのは何故でしょうか。
勿論相手をおちょくりに…じゃなく、少し話がしたかったから。さっきも思ってた事だけども、そんな簡単に精神世界と私はいけないからね。だからわざわざ私がこうして出向いてやったのよ。というか、私はそう精神世界へと行きたくなのよね。
体は眠っていても、起きている事にはあまり変わらないから、寝た気にならない。私はそれが嫌で嫌で…。やっぱ寝たならぐっすりと寝た気にならないと、じゃない?休んだ気にならないしね?
『…此処かな…?』
適当に進んできて、向かった先は一つの大きな部屋。恐らくこの扉の先には彼がいるのでしょう。
入った瞬間攻撃させられないといいのだけれどね…。
「クフフ…ようこそいらっしゃいましたね?」
『……あら、まぁ…』
彼はソファーに座り、膝に肘をついてこちらを見ていた。
他の二人は此処にはいないようだから、安心して話が出来そうかも。
…マインドコントロールに、憑依をさせられないよう気をつけないとね。
「クフフフフ…」
『……』
いざ、本人を目の前にすると話しをしようとしてた事、全部吹っ飛んでいったような気がするわ。
あと、多分、あのクフフ笑いの所為で。
何かこっちは真剣にしようとしているのに、あの笑いで一気に緊張感が無くなるのは私だけですかね?
「貴女は何の用で此処にいらしたんですか?貴女のような人が此処に来るべきではありませんよ」
『来た理由ですか?それは勿論…』
「何です?僕を倒しに来たとかですか?」
『おちょくりにきたに決まってるじゃない』
「Σおちょっ…!?」
『嘘よ。それくらいで動揺しないで頂戴?』
「…クフフフフフフッ」
(クフ、クフフフ…想像していたより随分若い……そして、変な人だ)
(…想像してたより幼く見えるわねぇ……そして…案外子供っぽいわ…流石15歳…)