RE!

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「……何故近づいてくるのです、さっきの距離で十分でしょう」

『まぁまぁ、六道くん』





六道くんは体を起こし、変な目でこっちをみてきている。そういう目はもう慣れましたが。
まぁ、私が六道くんに近付き今の距離は一メートルもないだろう。手を伸ばせば、六道くんに触れると思う、そんな距離。
勿論六道くんは座ったままで私は立ったまま。座ろうなんて思わないですしー。





『六道くん。多分明日か明後日には来るだろうから準備しといた方がいいんじゃないかしら?』

「…は、」

『貴方が探している人よ。あの子本当弱くて、甘い。そこを少しは利用してみては?』

「……貴方も、マフィアですか。あのファミリーですか?」

『いや、まさか。私は元よ、元。今は何処にも属してないし、マフィアでもない』






六道くんが眉を潜めたのがわかる。
あぁ、やっぱりマフィアは嫌いか。
それに、意味がわからないと言いたげな顔をしているし。
うん、何故私もこう言ったのかわからないけど。…結局は連れてかれちゃうのだし…。
まぁ、その後はわからないけど、言っても大丈夫な感じ?
あー、でもまだ言わない方がいいかも…?





『六道くんさ、』

「…何ですか」

『寂しい?』

「…はい?言ってる事がわかりません」

『それに六道くん優しいでしょ』

「…誰が」

『マフィア憎むの別にいいけどさ、六道くんは優しいんだよ』

「…貴方は僕の何を知っているというのです」

『ぜーんぶ。ふふっ。一応六道くんの事知っているんだよねー、過去に何があったとかそういうの』











(…何故こんな一般人みたいな人が僕の事を知っているのかがわからない。)
(この人は一体何が言いたいんですか…!!)

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