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□王様ゲーム
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「・・・王様ゲーム」
「は?何言ってんだ御厨。」
「え!いや?なんか頭にパッと浮かんだから。」
それだけかよ!と突っ込みをいれようとすれば高い女の子の声に遮られた。
「いいわね、王様ゲーム。やりましょうよ!」
「いいですねぇ、たまには息抜きというのも・・・。」
「はぁーーーい!!じゃぁ美術部+ざんげちゃんの『誰が王様!?』ドキドキ☆王様ゲームを始めるわよー!!?」
「さすが貴子先輩・・・こういう時だけ頭の回転が速い・・・。」
「じゃあクジ引いて。王様が出たら命令できるから。」
「俺は・・・仁と・・。」
おずおずと大鉄は言う。
「・・・?」
仁はそんな大鉄に対して不思議そうに首をかしげた。
「あら、私王様ですわ。」
王様のクジを引いたのは紫乃だった。
「んー、では二番が三番に・・・キスで。」
「しょっぱなから!?」
「二番・・・妾じゃ・・。」
ナギが二番のクジを見せる。
「じゃあ三番は・・・?」
「・・・私です。」
その声の主とは・・・・
ざんげだった。
ナギは顔を真っ赤に染めて言った。
「な・・・妾が・・・こやつに・・・キスじゃと!?」