イケメン学園
□初恋
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初めの印象は最悪・・・・
すっごくぶっきらぼうで、怖くて・・・
でも、たまに見せる優しさにだんだん心が惹かれていって・・・
気がついたら、私は先生に恋していた。
告白・・・するつもりなんかない・・・。ただ、そばにいれればよかった。
毎日昼休みに準備室を訪れても、かったるそうにしながらでも、コーヒー入れてくれたり、追い返すこともしなかった。
そんな小さな優しさが私にはすごくうれしかった。
*「先生」
冴「あ〜?」
*「好き・・・です・・・」
消え入りそうな声で言ったら、びっくりした顔で私を見た。
冴「・・・こどもの遊びに付き合ってるヒマはね〜んだ!用がね〜ならさっさと教室に戻れ!!」
*「!!遊びじゃない!本気だもん!!本気で・・・本気で先生が・・・」
続きを言う前に準備室を追い出された。
*「先生!!私本気です!!」
冴「お前もうここには来るんじゃね〜」
そう言ってドアを閉めた。
*「先生!!」
ゆわなきゃよかった・・・やっぱり自分だけの中にしまい込んでしまってればよかった・・・。
もうあの笑顔も見れない、話かけてももらえない・・・
そう思うと涙が溢れてとまらなかった。
*「っく・・・せ・・・んせぇ・・・」
どうしようもない思いを誰にも打ち明けることができず、ポツっと言ってしまった一言で今までの幸せな時間が崩れ去ってしまった。
ショックで自分がどこにいるかも、何をしたらいいかもわからなくなり、涙で濡れた顔のまま、授業にも出ず、学校を出た。
いろんなことをグルグル考えながらぼ〜っと歩く。
やっぱり先生からしてみたら、私なんか子供にしかみられてなかった・・・とか。
始めから見込みも何もなかった・・・とか。
消えてしまいたい・・・。
何もかも忘れてしまいたい。
転校する前の私に戻りたい。
ぼ〜っと考え事をしながら歩いてたら、信号が赤だったことにも気づかずに横断歩道を歩いていた。
キキキキ〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!
後のことは覚えていない・・・。
気がついたら、病院だったから・・・。