dorem

□非情アンドロイド
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私の世界は

彼方から広がった



でも、ね


彼方がいない今


私は…




「一郎太っ!!」

「だめだ、もっと強く…強くならなくちゃ…」
「いちろ…うた…」

破棄がなく、顔はまるで赤みを帯びていない

艶やかに美しく揺れていた空色の髪の毛は何処へいってしまったの



まるで、其処に“風丸一郎太”が居ないようで



(まさか、一郎太までキャラバンを抜けたりしないよね。そんなことがあったら私は…)



やだ。やめてよ

一郎太を連れていかないで
私が一郎太を失ったら私は“蛻の空”







恐れていたことが



本当になるなんて

思うはずがない



「え…?」

「監督っ!今何て…!」

「風丸くんにはチームを外れてもらいます。」





やだ




やめて




やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて






ききたくない















「ごめんな」


謝るくらいならしなければいいでしょ

謝って私が許すとでも思う?


「さよなら」








「ぃち…ろうたぁ…!」

い か な い で




私 を ヒ ト リ に し な い で




彼方が居なければ

私は何物でもない

感情のないアンドロイドと同じなのよ




非情アンドロイド
(悲しみも喜びも怒りも憎しみも愛しさも)
(彼方とともに消えた)



―――――――

とある歌の歌詞からひっぱってきて書いたー\(^ω^)/

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