新・main

□ただのエロが書きたかった。
1ページ/1ページ







「夜空が綺麗だね、ユーリ」
「………」

夜。部屋の明かりを消してベランダに立つフレンとユーリの姿があった。夏も終わりに近づき夜風も冷たくなってきていた。

「もう秋が近付いてるんだね。こんなにユーリとくっついているのに全然暑くないんだよ」
「………ん、」
「これからは毎日ユーリとくっつこうね」
「ふッ………」

ユーリを後ろから抱きしめたフレンが左手でユーリの口を塞ぐ。声をろくに出せないのを良いことに、右手をユーリのズボンの中に入れて反応し始めている自身を弄りだす。ベランダの柵に両手をついて、身動きも取れずに抵抗できないまま必死に声を押し殺した。
耳に吸いつけば鼻から苦しそうに声が漏れ、切なさそうに振り返ってフレンを見る。目と目が重なり合ってフレンは優しく微笑んだ。

「だいぶ硬くなってきた…」
「んんっ」
「ユーリは随分と厭らしい表情をするよねそそられる……分かる?もう僕も…そろそろ我慢の限界かもしれない」

口を塞いでいた左手でユーリの左手を掴むとズボンの下で反応して大きくしている自身にそっと手を添えさせた。口がようやく解放されて息を大きく吸うのと同時に、猛っているソレの存在に気づかされるとユーリは顔を真っ赤に染めた。

「お前は馬鹿か!?考えろ、ここはベランダであって外なわけで―――」
「知っているよ。考えたほうがいいのはユーリだと思う」
「み、耳元で…喋るな、ぁ……ひっ!」

ユーリの耳に息を吹き込むように小さく囁くと、ぞくりと鳥肌が立ち身を硬直させた。そんな反応を楽しむかのようにフレンはユーリの自身を扱き追い立てる。

「ユーリが言ったようにここはベランダだけど外も同然。そんな場所で大声を出して良いのかい?」
「――――ッ!?」
「見られてるほうがいいのなら僕は止めないよ。ユーリの厭らしい声だって聞きたいし……そうだ、むしろ聞かせてよユーリ」
「ん、んふっ!んんん!!」
「ユーリ…」

未だに左手が掴まれているために、ユーリは柵を掴んでいた右手を離して自らの口を覆って迫りくる刺激の波に耐え続けた。
声を出したら誰かに見られる、それだけは嫌だと口を塞ぐも体重を支えていたものが無くなり足がガクガクと震え、我慢の限界だと言わんばかりにユーリは堪え切れなかった涙を零した。

「泣かないでユーリ」

大丈夫。と言って、フレンはユーリの唇にキスをした。扱くスピードも弱まり、今回始めてのキスで安心したのかユーリの力が抜けてぺたりとベランダに座り込んだ。

「ユーリユーリ、僕の大好きなユーリ」

座り込んだユーリをフレンもしゃがんで後ろから抱き締めて、犬が匂いを嗅ぐように肩に鼻を擦りつける。その仕草が異様にくすぐったくてユーリを身を捩じらせた。

「んだよフレン。妙に甘えてきやがって」
「……ごめんユーリ」
「んあっ!あ、バカ……ナニ、し…」
「泣かないでユーリ」
「ふれ……ッ!」

さっきまでの安心感はどこへやら、再び激しく自身を刺激されて声が漏れると顔の横からフレンの荒くなった吐息が聞こえてきた。

「外でイって……はっ、ユーリ…」
「い、あ、あぁ………――ッ!!」

亀頭に爪を立てられ、前屈みになったユーリは溜まっていた熱をフレンの手のひらに吐きだした。フレンの胸にもたれかかり荒くなった息を落ち着かせていると、目の前に白濁にまみれたフレンの右手がグーとパーを繰り返す。

「すごい、とろとろだ」
「一々見せんなよ」
「ユーリ…好かった?」
「だから…!」

つい怒鳴りそうになってしまった声をハッと我に返って押し殺し、一々聞くなとそっぽを向いてフレンにしか聞こえないくらいの小さな声でこう言った。

「こんなベランダで……しかもお前の手でされてるんだ…好くないはずないだろ…」

ユーリは後ろからきつく抱きしめられ、そのまま二人は影を重ねたまま暗い室内へと姿を消した。


END


****
久しぶり過ぎて読みにくかった部分があったと思います、すみません…。
エロ書きたい!

カッ!!

となってざっと書いたらこの有様です、へへ。

精進……したい!!


12.9.6

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ