オリジナルBL

□恋愛の時間3 -夏希-
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2,3日ズキズキ痛かったあそこの痛みがやっと引いた。
今日は、土曜日。
10時45分。
来栖が家に来る。
家には誰もいない。
次はベッドで・・・と言った来栖の言葉を思い出して一人赤くなる。
全裸で・・・。
うわ・・・。
想像しただけでドキドキする。
誰もいない家に恋人を呼ぶなんて。
これじゃ、ヤってくださいって言ってるようなものか・・・。
携帯が鳴る。
来栖からのメールだ。
『もうすぐ着くから』
待ちきれなくてマンションの下まで降りていく。
自転車で走ってくる来栖を見つけて胸が鳴る。
「夏希。」
来栖が俺の目の前で自転車を止めて。
「早く俺に会いたくてお出迎え?」
笑いながら自転車を降りる。
「ぅ・・・。」
図星だったので言葉に詰まる。
それを見て来栖は楽しそうに。
「サンキュ。」
と、頭を撫でられる。
「・・・ほんとに入っていいのか?」
自転車を停めながら心配そうに聞いてくる。
「うん。土曜は親父も兄貴も出掛けてるし。」
「ふぅん。」
2人でエレベーターに乗り込んで。
マンションの部屋の鍵を開け中に入る。
「それで?誰もいない家に俺を呼んで、夏希は何を考えてるんだ?」
突然来栖に後ろから抱きしめられて。
誘った時はそんなつもり無かったんだけど。
そういうことをさっきまで考えてたのは事実で・・・。
真っ赤になって何も言えなくなる。
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