オリジナルBL

□恋愛の時間3 -夏希-
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「俺に抱かれたいの?」
首筋にキスをされる。
「ぁっ・・・」
思わず声が出る。 
「冗談だって。」
俺の頭を撫でながら離れる来栖。
 うう・・・。
このまま抱いて・・・なんて。
何考えてるんだ俺・・・。
一人だけ欲求不満のようですごく恥ずかしい・・・。
「夏希?」
はっとして来栖のほうを見る。
「お前の部屋ってどこ?」
少し開いてたドアを覗いている。
「そこは兄貴の部屋・・・。」
「!」
勝手にドアを開けて中に入る来栖。
「何かあった?」
後をついて入ってみる。
「お前の兄貴って変わったもの持ってるんだな・・・。」
見ると同性愛用のSEXの仕方の本が数冊並んでいる。
「・・・。」
なんか、増えてる・・・。
ほんの1週間前くらいまでは1冊しかなかったのに・・・。
・・・・・。
・・・まさか千早さん・・・?
参考に・・・?
いや・・・でも何で千早さんが俺の兄貴にそんな本を・・・?
急に黙り込んだ俺に来栖は慌てて。
「あ、勝手に兄貴の部屋に入って悪い・・・。」
と謝ってくる。
「あ、いや、全然構わないんだけど・・・。」
「?」
「何で兄貴がそんな本持ってるんだろうって思って・・・。」
来栖は、勝手に入ったことを怒ってるわけじゃないとわかってほっとしたようだ。
「ちょっと興味があったんじゃねぇの?」
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