オリジナルBL

□恋愛の時間2 -夏希-
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来栖 雷と付き合って1週間が過ぎた。
相変わらず、来栖とりょうこさんと、3人で昼食を食べている。
来栖とあんなことがあってから今日まで、キス以上のことはしていない。
来栖は何も言わないけれど。
俺だって、そういうの・・・はっきり言えばSEX・・・に興味がある年頃だ。
来栖は経験あるんだろうけど・・・。
そう思って、ちょっと悲しくなる。
・・・女々しいな、俺。
 
男同士のSEXがケツの穴を使うことくらい知ってる・・・。
兄貴が持ってた本で読んだことがあるからだ。
何故兄貴がそんな本を持ってたのかはわからないけど・・・。
女性だってアナルSEXがあるくらいだから、出来ないことは無いだろう。
・・・なんて、食事をしながら考えていたら、
「何ぼーっとしてんだ?夏希?」
と、来栖に言われて焦る。
「なっ・・・なんでもない!」
「なっち、最近よくぼーっとしてるねぇ。」
りょうこさんに言われる。
「何かあったら言えよ?」
・・・お前とSEXがしたい。
・・・なんて言えるか!
「あ・・・ああ。」
弁当箱を包みながら曖昧に返事をする。
「でも、なっちと雷、急に仲良くなったよねー。」
りょうこさんが不思議そうに言う。
「まぁ〜、俺は元から夏希のこと愛してたんだけど。」
ぼっ。
顔が真っ赤になる。
「夏希、照れてるのか?」
笑いながら来栖が冗談っぽく言う。
「なっち、顔赤〜い!」
「て・・・照れてない!」
ああ、もう。なんで人前でそんなこと言えるんだ。
2人は笑いながら、さっき俺が渡したシュークリームを食べている。
・・・俺が好きになった奴が女だったなら・・・。
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