オリジナルBL

□歩 -春菜-
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千早には、言えない。
ずっとずっと千早が好きだ。
友達としてじゃない。
ずっとずっと千早に恋してる。

千早がふとしたときに言う。
「春菜、好きだよ。」
勘違いしてしまいそうだ。
千早が俺みたいな感情を持ってるとは思えない。





高校に入ってから、千早はいつも女子と話をしている。
中学に入りたての頃の千早を知ってる人は少ないし。
彼は、すごく、モテる。
頭が良くて、運動が出来て、顔が良くて。
そりゃ女子が放っておくハズがないか。
中学の時はずっと一緒に居たのに・・・。
毎日、一緒に居る時間が減っていく。
千早が色んな人と関わって、笑って。
変わっていくのが。
・・・寂しい。
クラスも離れているから、なかなか会いに行けない。
俺は部活があって一緒に帰ることもできない。
部活に行く時、千早が女子と帰っているのを目撃したときは部活に集中出来ない・・・。

「春菜。」
名前を呼ばれて心臓が跳ねる。
「千早!」
「今日は一緒にお昼食べようと思って。最近会ってなかったから。」
千早は笑って。
「同じ高校にいるのに、会ってないって変だよね。せっかく同じ高校に来たのに。」
俺の前の席に座る。
「あれ?お弁当なんだ?中学の時は僕と一緒でパンだったのに。」
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