オリジナルBL

□rain
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どうして、男の人と、こんなことをしているんだろう。
それも、さっき会ったばかりの人で…。
彼の仕事や、趣味や、年齢や、詳しいことは何もわからない。
それなのに、ベッドの上で激しいキスを交わしている。
キスの合間に漏れる夕紀の声に興奮させられる。
夕紀の下着に手をかけて下ろそうとすると、夕紀に腕を掴まれた。
「………見たら、萎えるんじゃない?」
一瞬何のことかわからなかった。
「…後ろからのほうが良いんじゃないかな。」
上半身を起こそうとする夕紀の肩を押さえて、大丈夫。と答えた。
「………。」
掴まれていた腕が離されたので、そっと下着を下ろしていく。
同じ男のモノなんて、普通だったら見たくなんてないのだけれど。
「…本当に平気?」
心配そうに声をかけられた。
頷いて夕紀のモノに手を伸ばす。
「んっ…。」
「藤咲さん……。」
「夕紀で、いいよ。」
「……夕紀…さん…。」
くすっと笑った夕紀が、一希のズボン越しに、触れてきた。
「っ・・・。」
声が漏れた。
「もうこんなにしてるの?」
恥ずかしさで赤くなってしまう。
「一希くんってやっぱそっち系?」
触れた部分の手が、ゆるゆると動かされる。
「っ・・・違います・・・。」
「じゃあ、どっちもいけるの?」
「・・・男の人とこんなことするのは初めて、です。」
「へぇ。」
ズボンのウエストから中へ手を入れられる。
「すごいね。・・・下着、濡れてる。」
「っ・・・夕紀さんこそ、どっちもいけるんですか・・・?」
「・・・どうかな?」
下着と一緒に擦られて、声が、漏れる・・・。
「ねぇ、僕に挿れたい・・・?」
耳元で囁かれて、真っ赤になってしまう。
「・・・いいよ。」
頬に手を添えて、夕紀がふわりと笑った。
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