オリジナルBL

□rain
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「・・・ほら、拭けましたよ。」
一希がそう言った後も、夕紀は目を閉じてじっとしていた。
「……。」
本当、綺麗な人だな…、なんて思いながら……一希は吸い寄せられるように顔を近付けていった。

………唇が…、彼の唇に、…触れる。

…………。

いま、何をした?

……気付いたら、自然に、唇を合わせていた。

夕紀は目を開いて一希を見つめた。
「あっ…あの…これは…っ……」
バッと離れて、必死に両手を振っても、…さっきのはキス以外の何でもない。
沈黙……。
さっき、おかしなことを言ってしまった後だから、かなり、気まずい…。
何か良い言い訳は無いかと頭をフル回転させる。

…先に口を開いたのは夕紀だった。

「ねぇ。ブロー、してくれるんでしょ?」
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