オリジナルBL

□恋愛の時間4 -夏希-
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「夏希は誰にでも優しくしすぎるんだ。」
部活が終わった後、先輩達が帰った時に来栖が口を開いた。
「誰にでもって・・・。」
「女とデートとか・・・。」
デート・・・。
そんなこと考えてなかった。
「そっか・・・ごめん・・・。」
女の子と2人で出掛けたらデートになるのか。
「夏希、モテるし、まぁ〜りょうこはともかく、海に行くとか心配するじゃねぇか。」
「そんなモテないって・・・。」
いつものように、自覚してないだけだって言われる。
「デートとか、そんなことになるなんて考えてなかった・・・。」
「・・・だと思った。夏希だしな。」
そう言って笑って、顔を近づけてくる。
唇が触れる。
手を伸ばして来栖の髪を触った。
「ぁ・・・」
来栖の舌が入り込んできて、思わず声が漏れる。
部活終わりのキスはいつも重ねるだけなんだけれど。
初めてした日を思い出されて、すごく恥ずかしくなる。
あの時は俺が誘ってしまったような感じで・・・。
そういえば・・・初めてしたのもここだったような・・・。
口内で舌が絡まって、ぼーっとそんなことを考える。
「したい?夏希・・・」
思っていたことを言われて真っ赤になってしまう。
兄貴がいない土曜日は来栖が家に来る。
一緒に飯を食べたり、出掛けたり、SEXをしたり・・・。
それでも週に1回じゃ足りなくて・・・。
「夏希・・・土曜まであと2日待てねぇの?」
「ぁっ・・・」
言いながら来栖が俺の股間に触れる。
ますます赤くなりながら来栖を見つめる。
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