現代学生パロ
□※あいつの知らない俺の事情。(ハルの場合)
1ページ/15ページ
朝から俺は苛立っていた
それもこれも、送られてきたメールのせいだ。
送り主は思いもよらない相手だった。
『ユーリの反応はどうだった?僕の言った通りだっただろ?』
短い文章だったが、朝の目覚めを最悪にするには十分だった。
その気持ちを紛らわすため、ルークに当たってしまったことを頭では分かっていても止められなかった。
さらに、ネクタイが見当たらないという事実。
この散らかった部屋でも、どこに何があるのかは分かっているつもりだ。
よく考えたら、昨日ネクタイを外した記憶がない。
(あー…どうだったっけ…そういや昨日は帰ってからすぐ寝たしな。あいつがあんなことするから…!
でも…確かにあの人のいう通りだった)
メールの内容を思い出して少し落ち込む自分に腹が立った。