短編

□死ぬ気の天使+10
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「ギザギザ頭だ〜」



マフィアボンゴレファミリーのボスとして1人で任務に向かった帰り、上から降ってきた声に驚いてそちらを見上げる。



…しかし、何もいない。



ここは、せまい路地裏。人通りなんてもちろんない。上からなんてあり得ないな…。オレは苦笑しながら再び歩き出す。





「聞こえるの?私の声」




また声がした、後ろから?空耳なんかじゃない!オレは振り返った。






「…誰だ?」




そこには冬だというのにノースリーブの白いワンピースの女の子が立っていた。



「君は誰?」




「えへへ、私のこと見えるんだ」



ニコニコとうれしそうな女の子。クルクルした金色の巻き毛が揺れる。



オレ、質問してるんだけど?




「私、あなたたちの言葉で言うと、天使…かな?」



クスクスと笑った。オレは子どものウソかどうかを測りかねた。
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