ローズルーム
□鏡
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とある町での事。 それが何時だったかなんて誰も知りわしない。 何時始まって、何時終わりを迎えたかすら知りわしないだろう。けれど、それは確かにその場所で息を繰り返していた。 それわとある町のトアル洋館 での事。 そこに、二人わ生きていた。 二人わ仲の良い双子だった。 クリクリとした目、小振りの形の良い鼻、白い肌に咲く、これまた形の良い唇。 そして青くすんだ瞳と、黒光りした艶の有る軽くウェーブがかった髪、その年にしてわ少し小柄な体。 二人の何処をとってみても、二人わそっくりそのままだった。 国籍や何処で生まれたかは本人たちも知らない。 ただ分かることは二人が双子だとゆうことと、姉の名前が ラメリアで、妹の名前がアメリアだとゆうこと、。 二人はそれだけ分かっていれば充分だった。 むしろそれ以外はさして重要だとは思っていなかったからだ、。 二人はただそこで、ひっそりと、二人きりで過ごす時間が大好きだった。